Listオブジェクト 概要

Listオブジェクトは、サイズ可変な文字列リストを作成し、且つ、擬似的な二次元配列としてアクセスできるオブジェクトです。

SeraphyScriptDialogオブジェクトからCreateListメソッドによって生成します。

文字列データを一時的に蓄積するような用途に特化しています。

データは文字列に限り、特定の区切り文字によって文字列を区切り、行番号と列番号によるアクセスが可能となっています。

※ 通常の可変長配列であれば、現在ではシステム標準の"Scripting.Dictionary"オブジェクトや、 DotNETのコンポーネントをCOM経由で利用する"System.Collections.ArrayList"オブジェクトのような方法など、 さまざまな汎用的な手段が用意されており、そちらを使うほうが良いでしょう。

プロパティ

プロパティ データ型 説明
設定
ColSeparateChar 数値 サブ項目の区切り文字を設定する。(デフォルトはタブもしくは空白を区切りとみなす.)
ColSparateShortSpaceture Boolean 連続する空白を1つの区切りとみなすか?(デフォルトはTrue)
データ
Count Long リストの要素数を返す
Value(idx) 文字列 リストの指定位置のデータを設定・取得
LastValue 文字列 末尾のデータを設定・取得
ColValue(idx,colidx) 文字列 リストの指定位置の指定サブ項目を設定・取得
ColCount(idx) Short リストの指定位置にあるサブ項目数を返す

メソッド

メソッド 説明
リスト操作
AddHead(BSTR mes) リストの先頭に追加します。
AddTail(BSTR mes) リストの末尾に追加します。
Insert(Long idx, BSTR mes) 指定位置の追加に追加します。
RemoveHead リストの先頭を削除します。
RemoveTail リストの末尾を削除します。
Remove(Long idx) 指定位置を削除します。
RemoveAll すべて削除します。
検索
long Find(Long start, Long end, BSTR strMatch, VARIANT type) 文字列を検索します。
Startは-1を指定すると最初から。Endは-1を指定すると最後となります。
Start〜End間で検索を行います。
Typeは省略時0となり、0の場合は一致する文字が含まれていれば成立、1ならば先頭が一致すれば成立、2は全て一致しなければ成立しない。
Colidxはサブ項目を指定して検索します。
long FindCol(Long start, Long end, Short colidx, BSTR strMatch, VARIANT type)
特殊
ChangeTerminateChar(Long start, Long end, BSTR strNewSeparateChar, VARIANT md) 区切り文字を変換します。
現在有効な区切り文字で識別されるサブ項目を、新しい区切り文字で区切りなおします。
Startは-1で最初から。Endも-1で末尾までの範囲を指定します。
Mdは変換後に、strNewSeparateCharを新しい区切り文字として認識するか指定する。ディフォルトは区切り文字として識別しません。