SeraphyScriptDialogについて
Version 2.1 (2015/7)
概要説明
SeraphyScriptDialogは、VBScript/JScriptなどのスクリプト上でユーザー定義の簡易型ダイアログを作成できるようにするための、 COMオブジェクトによるソフトウェアコンポーネントです。
本コンポーネントの原理は、通常のウィンドウアプリケーション(Exe)が呼び出している各種Win32 APIを、VBScript/JScriptなどのスクリプト言語から本COMコンポーネント経由で呼び出すことにより、 Win32ウィンドウアプリケーションを簡易的に実現するものです。
ダイアログの構成は非常に限定的で配置などの細かい指定はできませんが、スクリプト上で簡単にダイアログボックスを定義することができます。
ダイアログはモーダルだけでなく、モードレスとしても機能させることができます。
本コンポーネントを使うことにより、WSHなどのスクリプトに対話的な機能をつけることができ、自作ユーテリティツールの機能性向上を図ることができると思います。
また補助的な機能として、アウトプットウィンドウや、ファイル操作に関する、いくつかの機能も持っています。

例: モーダルダイアログ
特徴
- 簡単なUIの設定が可能。
- フォームのレイアウトは非常に限定的で上から順に要素を並べることしかできませんが、そのかわり定義するのは非常に簡単です。
- エディットボックスやファイル名入力、チェックボタン、ラジオボタン、リストボックス、プッシュボタンなどを定義できます。
- ダイアログへのファイルのドロップが可能
- モーダル・モードレスでのフォームの動作が可能
- モーダルの場合、親ウィンドウがあれば親ウィンドウをディセーブルとし自フォームだけが操作可能となり、何らかのアクションが発生するまで制御を戻しません。
- モードレスの場合、親ウィンドウをディセーブルにすることはなく、複数のフォームを同時に開いて操作することができますが、アクションの有無にかかわらず制御が戻るためループで処理する必要があります。
- 補助機能
- ファイル操作等に関する補助機能があります。
- 文字列配列に関する補助機能があります。
- 進行状態などの確認のために使えるアウトプットウィンドウがあります。
動作環境
以下の環境での動作を想定しています。
OS
以下のいずれかのOSで動作を想定しています。
- Windows Vista
- Windows Vista x64
- Windows 7
- Windows 7 x64
- Windows 8/8.1
- Windows 8/8.1 x64
- Windows Server 2008/R2
- Windows Server 2008/R2 x64
※ おそらく、Windows XPでも動作すると考えられます。
※ いずれのOSでも、VBScript, JScriptなどActiveScriptが無効にされていないこと。(標準で有効になっています。)
64ビット版OS上での注意
64ビットOSで本コンポーネントをセットアップすると、x64用とx86用の両方のコンポーネントがインストールされます。
64ビットコンポーネントは64ビットEXE用、x86(32ビット)コンポーネントは32ビットEXE用です。
64ビット環境でスクリプトをダブルクリックするなどでWSHを起動すると、64ビット版のWSHが起動するため、64ビット版のコンポーネントが使用されます。
32ビット用のWSHを起動したい場合は、例えばC:\Windows\SysWow64\wscript.exe
のように明示的に32ビットEXEを起動する必要があります。
32ビット用のWSHを起動した場合は、32ビット版のコンポーネントが使用されます。
本コンポーネントそのものは64/32ともに動作しますが、使用するCOMによっては32ビット版しか用意されていないものなどがありますので、 WSHを使う場合には、どちらを用いるのか、よく確認する必要があります。
このソフトウェアプロジェクトについて
本ソフトウェアはオープンソースプロジェクトです。
プロジェクトホームはosdn.jp(旧SOURCEFORGE.JP)上にあります。
http://osdn.jp/projects/seraphyscrtools/
どなたでもご自由にご利用いただけます。
詳しくは、ライセンスおよび使用許諾条件をご確認ください。