UserFormオブジェクト 概要

スクリプトによってダイアログを作成するオブジェクトです。

SeraphyScriptDialogオブジェクトの「CreateFormメソッド」によって生成されます。

    dim obj
    set obj = CreateObject("SeraphyScriptDialog")

    dim frm
    set frm = obj.CreateForm()

    frm.FormTitle = "モーダルダイアログのテスト"
    frm.DefineLabel("ダイアログのテスト")

    frm.ExecuteForm()

例: シンプルなモーダルダイアログ

ダイアログはモーダルもしくはモードレスとして表示することができます。

※ モーダルは、そのダイアログが表示されている間は親ウィンドウ等は操作不可となり、且つ、なんらかのアクションがあるまでスクリプトに制御を返しません。柔軟性がありませんが、扱いやすいモードです。

モードレスは、ウィンドウを表示した状態のままスクリプトに制御を返するため、柔軟な処理ができますが、制御するのは難しくなります。

コントロールの配置・利用方法

コントロールの配置

CreateFormでオブジェクトを作成したあと、 DefineXXXXX系メソッドでコントロールを配置します。

コントロールは定義した順に上から並べられます。

使用できるコントロールは以下のものがあります。

コントロールの配置が終わったら、ExecuteFormもしくはComposeFormメソッドにより ダイアログを表示します。

※ 表示中のダイアログに対してコントロールの追加削除はできません。

コントロールへのアクセス

コントロールを配置する「DefineXXXXX系メソッド」は、 コントロール番号を返します。

この番号を使ってコンポーネントの状態にアクセスすることができます。

プロパティ

プロパティ データ型 説明
ダイアログ全体
FormTitle 文字列 フォームのタイトル
FormPos 文字列 フォームの表示位置
FormWidth Short フォームの表示幅
EnableForm Boolean フォーム全体の有効・無効
ファイルのドロップ
AcceptDropFiles Boolean ファイルのドロップを許可
DropFiles 文字列 ドロップされたファイル一覧
(読み込み専用)
コントロールへのアクセス
Value(n) Variant コントロール番号nの値
Enable(n) Boolean コントロール番号nの有効無効の状態
IsModify(n) Variant コントロール番号nが入力によって変更されているか?
(読み込み専用)

メソッド

メソッド 説明
コントロールの配置
ClearAllControls ダイアログのすべてのコントロールの定義をクリアします。
DefineLabel ラベル・コントロールを定義します。
DefineEdit エディットコントロールを定義します。
DefineEditButton ボタン付エディットコントロールを定義します。
DefineFileEdit ファイル入力欄用コントロールを定義します。
DefineButton ボタンを定義します。
DefineCheckButton チェックボックスを定義します。
DefineRadioButton ラジオボタンを定義します。
DefineComboBox コンボボックスを定義します。
DefineDropdownList ドロップダウンリストを定義します。
DefineListBox リストボックスを定義します。
モーダルダイアログ
ExecuteForm モーダル・ダイアログを実行します。
モードレスダイアログ
ComposeForm モードレス・ダイアログを構築し表示開始します。
DestroyForm モードレス・ダイアログを終了します。
WaitEvent モードレス・ダイアログのメッセージループ処理