yak-Recovery(システム復元機能)について 
・インストール後、apt-getによるアップデートをしたり、yak版KNOPPIXファイルの一部が消 
 去されてしまったなどで、予期せぬ動作をしたり起動しなくなる場合があります。 
 例えば、apt-getによるアップデートの後では、時折、ウィンドウシステムのデフォルトの 
 セッションマネージャが変更されてしまいます。いつもどおりにyak-KNOPPIXを起動しても 
 見慣れた画面にならないか、もしくはウィンドウが起動しない場合もあります。 
・改造度合いにもよりますが、テストとして設定を変更してみた時など、仮にOSが起動でき 
 ない状態であっても、yak版KNOPPIXを CDから起動してリカバリーすることが可能です。 
  ・試しに、/etc/init.d/kwbpump というファイルを適当な名称にリネームするか削除して 
  ブートオプションで knoppix offautoconfig で起動させて見て下さい。インストール後 
  何の変更もしてなければ、LANまたは、インターネットへの接続が出来なくなります。 
  この状態で、yak-Recoveryを実行後、再起動すると可能になっているハズです。 
・これまで、こうしたことへの対処はすべて手作業により修正するしかありませんでしたが、 
 かなり大幅なアップデートでない限り、yak-Recoveryを実行すれば、それまでのyak版の状 
 態に復元可能だと思います。 
 
・yak-Recoveryは以下の機能を持っています。 
            ・HDDインストール時点のシステムファイルを保存していますので、インストール直 
     後の状態にもどせます。 
    ・インストール後に変更や修正を加えた場合には、yak-Backup を行うことにより、 
     現状のままのシステム設定等を保存しておけば、その状態で復元します。 
    ・但し、yak-Backupの方法によってはインストール直後には戻れなくなります。 
 
「注意事項」 
・OSに関するファイルを直接操作することの危険性と、復元先の選択を誤った場合等々、ハ 
 ードディスクの大事なデータを破壊する恐れもあることを十分にご理解の上ご使用下さい。 
  (データ破壊等、すべてに対して何の責任も取りません) 
・復元できるのは、yak版KNOPPIXのシステムファイルと関連した設定のみです。 
・復元によって、ユーザによる設定変更や改変は、無効になることがあります。 
 (但し、yak-Backupによる保存方法によっては継続できる場合があります) 
 
「起動方法」 
・システム設定などを復元しますので、自分自身をリカバリするのは危険なため、 
 CD起動から実行するようにしています。 
・KDEメニュー、KNOPPIX 、yak-Recovery で起動します。 
 または、コンソールからルート権限を取得して /usr/local/bin/yakrcvy で起動。 
「操作方法」 
・まずは、復元する対象のハードディスクと、そのパーティションを選択します。 
 HDDを複数接続している場合には、対象を間違えないように十分に注意して下さい。 
 尚、復元先はyak版KNOPPIXがインストールされていて、復元すべきディレクトリが無けれ 
 ばなりません。従って古いVersionのyak版KNOPPIXがインストールされているHDDへの復元 
 は出来ません(yak-Backupをダウンロードして実行しておけば可能ですが、Linuxシステム 
 ファイルそのものが異なりますので動作するとは限りませんし、HDDへのDMAアクセス方法 
 の変更等、ダメージを与えることもあります) 
・次の画面からは、復元する種類に応じて選択しますが、すべて「 Yes 」で行うことを推奨 
 します。 
 各選択画面を設けたのは以下のような状況を想定しています。 
  ・日本語入力kinput2の設定ファイルだけを戻したい場合は、以降のkinput2以外の画面 
   で、「No」を選択することにより可能です。 
  ・逆に日本語入力にkinput2以外を使用されている場合は、kinput2復元画面では「No] 
   を選択して下さい。