IP アドレスを扱うのためのクラスです。
require 'ipaddr' ipaddr1 = IPAddr.new "3ffe:505:2::1" p ipaddr1 #=> #<IPAddr: IPv6:3ffe:0505:0002:0000:0000:0000:0000:0001/ffff:ffff:ffff:ffff:ffff:ffff:ffff:ffff> ipaddr3 = IPAddr.new "192.168.2.0/24" p ipaddr3 #=> #<IPAddr: IPv4:192.168.2.0/255.255.255.0>
IPAddr.new(addr = '::', family = Socket::AF_UNSPEC)新しい IPAddr オブジェクトを生成します。addr は `address/prefixlen' や 'address/mask' などの形式も受け付けます。プリフィックス長やマスクが指定されると、 マスクされた IPAddr オブジェクトを返します。IPv6 アドレスの場合は、[ ] で 囲まれていてもかまいません。 family は自動的に判定されますが、明示的に指定することもできます。
IPAddr.new_ntoh(addr)ネットワークバイトオーダーのバイト列から IPAddr オブジェクトを生成します。
require 'ipaddr'
p IPAddr.new_ntoh("\300\250\001\001") #=> <IPAddr: IPv4:192.168.1.1/255.255.255.255>IPAddr.ntop(addr)ネットワークバイトオーダーのバイト列で表現された IP アドレスを人間の読める形式に変換します。
&(ipaddr)他の IPAddr オブジェクトとのビットごとの論理積により、新しい IPAddr オブジェクトを生成します。
|(ipaddr)他の IPAddr オブジェクトとのビットごとの論理和により、新しい IPAddr オブジェクトを生成します。
~ビットごとの論理否定により、新しい IPAddr オブジェクトを返します。
>>(num)ビットごとの右シフト演算により、新しい IPAddr オブジェクトを返します。
<<(num)ビットごとの左シフト演算により、新しい IPAddr オブジェクトを返します。
==(ipaddr)IPAddr オブジェクト同士が等しいかを比較します。
require "ipaddr"
p IPAddr.new("192.168.0.1") == IPAddr.new("192.168.0.1/24") #=> falsemask(a)マスクされた新しい IPAddr オブジェクトを返します。引数にはプリフィックス長とマスクの両方を受け付けます。(e.g. 8, 64, "255.255.255.0", etc.)
include?(ipaddr)与えられた IPAddr オブジェクトが自身の範囲に入っているかを判定します。
to_i整数に変換します。
require "ipaddr"
p IPAddr.new("0.0.1.0").to_i #=> 256to_s文字列に変換します。
to_string標準的な文字列表現に変換します。
htonネットワークオーダーのバイト列に変換します。
ipv4?IPv4 なら真を返します。
ipv6?IPv6 なら真を返します。
ipv4_mapped?IPv4 射影 IPv6 アドレスなら 真を返します。
ipv4_compat?IPv4 互換 IPv6 アドレスなら 真を返します。
ipv4_mappedIPv4 アドレスから IPv4 射影 IPv6 アドレスの新しい IPAddr オブジェクトを返します。
ipv4_compatIPv4 アドレスから IPv4 互換 IPv6 アドレスの新しい IPAddr オブジェクトを返します。
nativeIPv4 射影 IPv6 アドレスや IPv4 互換 IPv6 アドレスから、IPv4 アドレスの新しい IPAddr オブジェクトを返しま す。IPv4 互換でも IPv4 組み込みでもないなら自身を返します。
require "ipaddr"
p IPAddr.new("0000:0000:0000:0000:0000:ffff:c0a8:0001").native #=> #<IPAddr: IPv4:192.168.0.1/255.255.255.255>reverseDNS 逆引きのための文字列を返します。IPv6 なら RFC3172 で定義された形式で返します。
require "ipaddr"
p IPAddr.new("192.168.0.1").reverse #=> "1.0.168.192.in-addr.arpa"ip6_arpaIPv6 なら RFC3172 で定義された形式で DNS 逆引きのための文字列を返します。IPv4 の場合は例外を発生します。
ip6_intIPv6 なら RFC1886 互換形式で DNS 逆引きのための文字列を返します。IPv4 の場合は例外を発生します。